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怪談だけではなかった!へるんさんの生涯を辿って学び、感じたこと|小泉八雲記念館(松江市)

 
怪談だけではなかった!へるんさんの生涯を辿って学び、感じたこと|小泉八雲記念館(松江市)
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あんでぃ@しまね
30代後半に突入したもはやおじさん。 数年前に神話の国にドロップインしたところ、島根県の奥深さにどっぷりとハマる。 慣れない旅館業で四苦八苦しながらも、仕事の合間に田舎生活を満喫しつつ、島根情報を発信中。

先日、小泉八雲記念館の館長、小泉凡さんとの対談の中で、へるんさんの愛称で親しまれる小泉八雲の魅力に迫りました。

さらに小泉八雲のことをしっかり知ってみたいと思い、小泉八雲記念館を再訪することに。

小泉八雲は「怪談」の著者として広く知られています。

しかし、彼の激動の生涯と、彼の残した功績は「怪談」の執筆だけに止まらないことを知りました。

それは、現代の日本や世界に大きな影響を与えていたという事実。

 

数年ぶりの再訪となった今回、改めて知ることになった、小泉八雲の功績を学び、感じたことをご紹介します。

ジャーナリストとしての活躍

19歳で単身渡米したアメリカでは、新聞記者として生計を立てていた小泉八雲。

ニューオーリンズで触れ合ったクレオール文化(北米南部や中南米でヨーロッパ、アフリカ、先住民などの文化が融合して生まれた文化)の取材を精力的に行いました。

その後、日本で残した数々の著作にも、そのジャーナリストとして表現が活かされています。

 

小泉凡さんによれば、

日本での処女作『知られぬ日本の面影』は山陰地方の様々な文化・人間模様を五感で表現された著作。

アメリカでベストセラーとなり、初版で26回も刷りなおされました。

「世界中の人が松江や出雲ほど行ったことないのに知っている街はないのではないか」

と言われています。

 

外国人の目線から、明治の日本の様子を世界に伝えたことは、今でも大きな影響を及ぼしています。

八雲の著作を読んで記念館を訪れる外国人は今でも多いようです。

 

象徴天皇制と八雲の関係

2019年〜2020年に行われた企画展

小泉八雲は現代の象徴天皇制にも大きな影響を与えています。

 

戦後の日本の頃のお話し。

GHQ内では天皇への戦争責任を追求すべきだという意見が大半を占めていたようです。

そこで活躍するのが、ダグラス・マッカーサーの軍事秘書で、小泉八雲の愛読者でもあるボナー・フェラーズ。

彼は天皇を理解していた数少ないアメリカ人であり、象徴天皇制の実現を切り拓いたと言われています。

そして、のちにインタビューの中でフェラーズは「私の天皇理解は全てラフカディオ・ハーンによるものだ」と語っているのです。

 

小泉八雲の著作がなければ、今の象徴としての天皇制が続いていなかったのかもしれません。

 

文学・民俗学・民芸運動への影響

八雲の活動は日本の文化にも大きく影響を与えていることが伺えます。

 

夏目漱石の「夢十夜」や「文鳥」といった著作には八雲の作品の影響が指摘されており、

志賀直哉は「文章を書く上で一番参考になったのは八雲」だと語っています。

 

また、日本民俗学の創始者である柳田國男は八雲を民俗学の草分けだと評しており、

民芸運動の創始者である柳宗悦は八雲の日本理解の視点や方法に大きな関心を寄せていたと言います。

 

文学だけでなく、民俗学や民芸運動など幅広い分野において、今日まで八雲の大きな影響があったことが伺えます。

八雲がなぜ多大な影響を及ぼしたのだろうか?

小泉八雲記念館を巡っていると、ここまで紹介してきた他に、

  • 再話(原話に文学的魂を吹き込み、現代的にリライトすること)
  • 調理学
  • ポーツマス条約

に至るまでにも八雲の影響うかがい知ることができます。

では、八雲がなぜこのような影響を与えることができたのでしょうか?

小泉凡さんは

「八雲が片目を失明したことにより、五感を使って物事を捉え本質を理解しようとしていたからではないか?」

とおっしゃいます。

 

耳で聞こえる音

鼻で感じる香り

肌で感じる感覚

視覚というハンディがあったからこそ、それを補うかのようにそれ以外の感覚に意識を集中させていたということでしょうか。

 

小泉八雲という人物が残したもの。

それは、現代社会に生きる私たちが、忘れかけている身の回りに溢れる幸せや価値というものを改めて気づかせてくれていることかもしれません。

 

小泉八雲記念館のご紹介

小泉八雲記念館

住所 〒690-0872
島根県松江市奥谷町322
電話番号 0852-21-2147
休館日 年中無休
開館時間 4-9月 8:30 – 18:30
10-3月 8:30 – 17:00
駐車場 専用駐車場はありません
公式サイト
SNS
小泉八雲記念館ホームページ

本記事の掲載の情報は取材時のものです。最新の情報は公式サイト・SNSもしくは施設に直接お問い合わせ下さい。

 

小泉八雲記念館へのアクセス

松江城のお堀北側、武家屋敷が連なった場所に佇んでいます。

 

合わせて読みたい

小泉八雲はなぜ島根を愛したのだろうか?対談ゲスト・小泉凡さん|トリセツシマネ通信

 

 

 

 

 

 

 

 

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30代後半に突入したもはやおじさん。 数年前に神話の国にドロップインしたところ、島根県の奥深さにどっぷりとハマる。 慣れない旅館業で四苦八苦しながらも、仕事の合間に田舎生活を満喫しつつ、島根情報を発信中。

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