参拝時に知っておきたい!神社に祀られている主祭神が男か女か見分ける方法
神社を参拝する際に、どんな神様なんだろう?と気にかけてお参りをする方はそんなに多くない気がします。
でも待って!
ご挨拶するのに、相手が誰だかわからないで、お賽銭をしてご挨拶するのもちょっと形式的すぎませんか??
神社境内にはご祭神を説明する表記がしてありますよね。
こういう説明書きです。
しっかり読み込んでから、もいいけれど、なかなか時間がなかったり、どこにあるかわからなかったり。
せめて、今からご挨拶するのが男の神様か、女の神様か、そのぐらいだけでもわかっておけば、ご利益がますのではないでしょうか?
(効果は保証しかねますw)
本記事では、一瞬で、男神・女神を見分ける方法をお伝えします!
目次
主祭神が男神か女神か見分ける方法
神社では複数の神様を祀っていることが多く、その中でも主として祀っている神様のことを主神もしくは主祭神と呼びます。
(もともと神道は山や海などの自然崇拝から始まっているため、特に祀られる神様の名前などはなかったようです)
そして、その主祭人の性別に合わせて、神社の建築様式に違いがあるのです。
それが、本殿屋根部分にある千木と鰹木です。
千木、鰹木とは?
千木と鰹木
引用(次の画像含む):kinoie
千木とは、本殿屋根の両端で交叉させた部材のことで、
鰹木とは、本殿屋根の上に棟に直角になるように何本か平行して並べた部材のことです。
主祭神の性別の見分け方
千木と鰹木をみれば、以下の通り、主祭神の性別がわかります。
男神 | 女神 | |
千木 | 外削ぎ | 内削ぎ |
鰹木 | 奇数本 | 偶数本 |
外削ぎ?
内削ぎ?
なんのこっちゃ?ですね。
千木の外削ぎと内削ぎについては、こちらの画像がわかりやすいです。
千木の外削ぎ・内削ぎの違い
外削ぎとは、先端を地面に対して垂直に削っているので、上に尖って見えます。
内削ぎとは、水平に削っているので、上が平らに見えます。
千木の先端と、鰹木の本数をみれば、一目で主祭神の性別がわかるということです!
実際の神社を見てみよう!
では、実際の神社でチェックしてみましょう。
出雲大社(島根県出雲市)
大国主命(男神)を祀っている島根県出雲市の出雲大社の御本殿はというと、、、
出雲大社の千木と鰹木
千木は外削ぎ(上に向かって尖っている)、鰹木は3本(奇数本)=男神が主祭神
ということがわかりますね。
伊勢神宮・内宮(三重県伊勢市)
続いて、伊勢神宮の内宮を見てみましょう!
内宮には一般的に天照大神として知られる天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ・女神)が祀られています。
伊勢神宮 内宮
引用:wikipedia
千木は内削ぎ(上が平)、鰹木は10本(偶数本)=女神が主祭神
となっています。
神魂神社(島根県松江市)
最後にご紹介するのが、島根県松江市の神魂神社。
神魂神社の千木と鰹木
引用:4travel
こちらはちょっと特殊なケース。
神魂神社では、伊邪那美命(イザナミノミコト:女神)、伊邪那岐ミコト(イザナギノミコト:男神)の両方の神様が祀られています。
千木:内削ぎ(女神)
鰹木:3本(奇数=男神)
となっています。
全国的にも二神を祀る本殿はありますので、このようなケースも多いのかもしれません。
【注意】神社本庁によると、、、
東京都神社庁の公式サイトによると、上記ルールと異なる場合もあるということです。
必ずそうではないということをご理解くださいませ!
ご挨拶前にどんな神様か想像するとご利益アップかも?
神社本殿の屋根を見ることで、主祭神が男神か女神かを見分ける方法をお伝えしました。
ご利益をしっかり賜われるよう、どんな神様にご挨拶しているのか、事前にイメージした上で参拝してみましょう!
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