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島根県で栽培される万能薬草マコモとは?食用だけでなく、神事にも使われているぞ!

 
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あんでぃ@しまね
30代後半に突入したもはやおじさん。 数年前に神話の国にドロップインしたところ、島根県の奥深さにどっぷりとハマる。 慣れない旅館業で四苦八苦しながらも、仕事の合間に田舎生活を満喫しつつ、島根情報を発信中。

2019年5月31日の山陰中央新報朝刊で、こんなニュースが流れました。

【以下、要約】

  • 島根大学の室田教授の研究により、マコモに抗酸化力を発揮するポリフェノールが豊富に含まれていることが確認された
  • 腸内環境や脂などの吸収を抑える肥満予防の有効性が期待できる
  • 室田教授曰く、「日常的に健康になる食べ物として役立つことが期待できる」

あんでぃも数年前にマコモの存在を知ってから、マコモの万能性に期待をしていました。
2018年のマコモシンポジウムに参加したところ、マコモに関する注目が日本全国に広がっていることや、研究や商品化を進める方が多くいることに衝撃を受けました。

ある意味、現代社会の救世主になるのではないか、と密かに期待されているマコモ。
マコモの持つ豊富な魅力と、知られざる島根とマコモの関係について語っていきたいと思います。



10/4追記 ラパン全店にてマコモダケの販売開始

松江市内のスーパー、ラパンにて、マコモダケの販売が開始されました!
ついにマコモダケが気軽に手に入る環境が整いました☺️
ラパンのご紹介▶︎「クオリティーフーズ ラパンは島根の成城石井だ!

マコモとは?どうやって栽培されるのか?

そもそもマコモとは一体なにものなのでしょう?

マコモ(真菰)とは、イネ科の多年草
水辺の湿地に群生し、水だけで育ちます。
水だけですよ!手がかからない植物なんです。
それゆえに、耕作放棄地の活用につながるとして期待を集めている植物です。

もともとは、日本全国で自生していましたが、河川の工事などで今では自生しているものを見かけることがほとんどなくなってしまいました。

4月初旬に芽を出すマコモは、なんと2メートルほどの高さまで成長します。
その大きさたるや。秋のマコモ畑に行くとそのビジュアルにびっくりすることでしょう。

9−10月になると黒穂菌が寄生することで肥大化した茎が食べられるようになります
これがマコモタケと呼ばれ、食用として鍋物の具材や天ぷらに利用されます。

マコモはどのように活用されるの?

マコモは多くの分野で活躍が期待される底力を持っています。

水を綺麗にしてくれる

水中の汚濁物を取り除く働きがあることから、植生浄化施設や植生回復浄化施設等においても利用されています。
島根県の斐伊川や霞ヶ浦、琵琶湖を始め、ラムサール条約に指定されている沼地などで真菰を使った水質浄化事業が行われています。
参考文献:生物利用新技術シンポジウム「水生植物(マコモ)による水質浄化」

食用として大活躍

静岡で自給自足生活をしながら、食養の教えとマコモの素晴らしさの啓蒙活動をされている若杉ばあちゃんという方がおられます。
若杉ばあちゃんの言葉が、マコモの食養としての魅力をあますことなく伝えてくれているので引用します。

「マコモは、縄文人たちの日常食だったのよ。
昔は日本中の村や川には、ヨシやアシと一緒にどこにでも生えていて、葉はお茶にするだけで、血液の浄化と細胞の活性化になるし、マコモタケは繊維が多く、腸の煽動運動を起こし便秘を解消するのよ。
マコモは聖なる霊草で、出雲大社では神事や祭事にマコモを敷くし、お釈迦様は多くの病人にマコモ茶を飲ませたり、葉で編んだ布団に寝かせた話は有名よ。

マコモが人体に入ると、血液、体液、リンパ液、細胞液、唾液に浸透し、内臓部分から緩やかに穏やかに不必要な老廃物や毒素が、吐き出され排泄され、身体や心が浄化されるのよ。」

引用元:NPO法人メダカの学校

血液浄化、便秘解消、老廃物や毒素の排出など、様々な効果が期待されるとのこと。
水質浄化をしてくれるマコモが、6−7割が水分である人間の身体を浄化してくれるというのは自然かもしれませんね。

出雲大社で行われる真菰神事

そして、このマコモは島根県の出雲大社での神事にも使用されます。

毎年6月、出雲大社では「真菰神事」が執り行われます。
宮司が踏んだマコモに御神威が宿るとされており、参拝者はマコモを持ち帰り、神棚に飾ったり、風呂に入れたりします。
「神幸祭」では、加工したマコモを神職が手にして神幸を行います。

また、出雲大社の本殿周りの社の注連縄は、出雲市内の決められた農家さんが奉納したマコモ藁によって作られているとのことです。



マコモ料理を食べてみたい!

ここまで聞いたらマコモが食べたくなってしまいますよね。
マコモタケの食感はサクサクしていて、歯ごたえが好き!って方も多いようです。

販売に関しては、秋になると道の駅などで見かけることはあります。
ただ、商用ベースになっていないため、確実に販売されているお店はないというのが現状です。

棚田カフェ(雲南市大東町山王寺)

島根県雲南市山王寺にてマコモを栽培しているのが、出雲國まこも会を運営し、里山笑楽校の代表でもある多久和厚さん。
マコモから青葉パウダーや茶葉に加工し、商品化を検討しています。
実際に、山王時にある棚田カフェにて、まこもパウダーを使用したカレーやアイスクリームを販売しています。

棚田カフェFacebookページ

ベジカフェ+ギャラリーまないな(出雲市大社町)

出雲大社にほど近いベジカフェま ないなでは不定期でマコモの料理を食べる機会が開催されているようです。


引用元:マジョリカの恋するように旅をして

ちらし寿司や味噌汁、デザートまでマコモつくし!どれだけデトックスできるのでしょうか?

ベジカフェ+ギャラリーまないな Facebookページ

マコモをもっと知りたい

ここまで読んで、マコモに興味を持った好奇心旺盛なあなたにお知らせが二つ。

シンポジウムで理解を深めよう

6月1日に第4回まこもシンポジウムin出雲が開催されます。

日時:2019年6月1日(土)14:00~17:00(受付開始13:30)
場所:ニューウェルシティ出雲(牡丹の間)出雲市塩冶有原町2-15-1
主催:出雲國まこもの会
基調講演 神事と真菰の歴史をひも解く
~朝廷に献上された古代出雲の真菰~
講師:佐藤雄一氏   島根県古代文化センター主任研究員

シンポジウム  ~何故、まこもが注目されるのか~
パネリスト
佐藤 雄一 島根県古代文化センター主任研究員
田中 文夫  出雲國まこも風土記著者 半農半X研究所
室田 佳恵子島根大学生物資源科学部生命科学科教授
多久和 厚 里山暮らし研究所代表
野津 健司 出雲國まこもの会代表
コーディネーター 須田ひとみ 古代出雲薬草探究会代表
司会 石原 美和(フリーアナウンサー)

■参加費 事前申し込み 2000円 当日 2500円  定員150名先着順 ※高校生以下無料

申込み詳細は公式サイトへ

動画でマコモを学ぼう

里山笑楽校政策のマコモ動画がこちら。
かなり丁寧にマコモのことを紹介しています。
なんとまこもの歌まで!

マコモとは、食用だけでなく、神事にも使われる植物として栽培されている!

まさに万能の薬草と言える「マコモ」
もともと自生していて、当たり前のように食されていたのに、今では知らない人の方が多いくらい。
その効能や魅力がしっかりと伝わることで需要が高まり、専業のマコモ農家さんがたくさん現れる日を心待ちにしています。

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30代後半に突入したもはやおじさん。 数年前に神話の国にドロップインしたところ、島根県の奥深さにどっぷりとハマる。 慣れない旅館業で四苦八苦しながらも、仕事の合間に田舎生活を満喫しつつ、島根情報を発信中。

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