綿屋彦左衛門|鉄師が育む文化を引き継ぐ、神門通りのお土産物屋さん|出雲市大社町
兼ねてから気になっていた神門通りのお土産物やさん、綿屋彦左衛門を訪ねてきました。
550年の鉄山経営を続けてきた積み重なった歴史を感じることができる綿屋彦左衛門をご紹介します。
神門通り、勢溜近くに2020年2月にオープン
出雲大社第二の鳥居付近は古くから勢溜と呼ばれます。
勢溜から目の前の神門通りを少し下って行くと、左手に見えるのが綿屋彦左衛門。
入り口の手水舎には”勢溜”の文字が。
江戸時代に松林を切り開いて作られた勢溜は、勢いの集まる場所という意味。
人々が大勢集まって楽しんだ場所にちなんでいるのでしょう。
綿屋彦左衛門を運営するのは株式会社田部。
公式サイトによると、
紀州田辺(現在の和歌山県)よりこの中国山地に移り住んでから750年、江戸時代に全盛を極めた”たたら製鉄”を生業としてから550年、豊かな自然に育まれながら悠久の時間を過ごしてきました。
その流れの中で、時代と共に変遷し、木炭、山林、木材事業とその裾野を広げ、この地域で確固たる地位を築いて参りました。
現在は、生活に密着した事業、特に”食”と”住”に関わる仕事を中心に事業の幅を広げております。
たたら製鉄から始まり、山林事業、そして生活に密着した事業へと展開していった企業です。
この土地の豊かな自然に育まれた会社といってもいいかもしれません。
綿屋彦左衛門に並ぶ品々
そんな背景をもつ綿屋彦左衛門の商品は、一味違います。
綿屋彦左衛門の卵。
ままたまごでもおなじみの平飼い卵が売られているのです。
奥出雲の自社でのびのびと育った八雲褐鶏(やくもかちどり)が時間をかけて自然に産んだ卵。
お土産物屋さんに卵ってなんだか斬新。しかもこの箱に包まれていると、なんだかご利益がありそうな。。。
この平飼い卵に合わせていただきたいのが、松露塩。
松露とはトリュフのこと。
料理の風味付けに利用できるお塩ですが、ぜひ平飼いたまごとともにTKG(卵掛けご飯)で楽しんでいただきたい!
一人暮らしの方へのお土産はこちら。
至福のTKGを召し上がっていただけます!
こちらのお塩は升の器でとっても可愛らしい。
升は、綿屋が日本各地と交易をしていた頃、古くから塩を計るのに使われていたそうです。
石鹸もあります。
綿屋が生業としていたたたら製鉄。
製鉄に必要な広大な山林で育った山桜の古木から作られたお箸です。
手元に馴染む丸型は円満な暮らしを、四角に変化する先端は夢やパートナーを掴むことを表しています。
個人的に一番気になったのが、こちらの神棚。
「出雲大社鎮守の杜」の檜の生長を守るために間伐した杉材と檜材から作られています。
モダンな空間にもなじみそうな柔らかなフォルムです。
綿屋彦左衛門の営業情報・アクセス
綿屋彦左衛門 |
|
---|---|
住所 | 〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南馬場西774−2 神門通りAel内1F |
電話番号 | 0853-27-9127 |
店休日 | 水曜日 |
営業時間 | 9:00 – 17:00 |
駐車場 | 無 近隣駐車場情報 |
公式サイト SNS |
https://www.wataya-hikozaemon.jp/ |
本記事の掲載の情報は取材時のものです。最新の情報は公式サイト・SNSもしくは店舗に直接お問い合わせ下さい。
合わせて読みたい
株式会社田部の運営するスイーツ店
出雲大社参拝前にどんなお守りがあるのかチェックしておきましょう
この記事へのコメントはありません。