【二十四節気】2020年6月21日は夏至!
2020年は6月21日に夏至を迎えます。
1年で一番昼が長くなる日。
当たり前のように夏至って言葉を使ってきましたが、夏至の意味や七十二候についても解説していきます!
▼二十四節気とは▼
1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。
二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。
中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬
目次
夏至とは?
上の図でいうと、地球が一番左側に来たときが夏至にあたります。
太陽が地軸に対してちょうど90度になり、ほぼ真上を通ります。
北半球側は1日で一番太陽に当たる時間が長い=昼が長い日。
この日を境に、夏本番となり暑さが本格化していきます。
夏至に食べるものってある?
全国的に決まったものはないようです。
夏至の日よりも、田植えの目安となる半夏生に各地で食べるものがあるようです。
大阪ではタコ、
奈良県・和歌山県のあたりでは小麦餅(もち米と小麦でつき、きな粉をまぶしたもの)、
関東では小麦で作った餅を焼いたもの、
福井県では鯖、
香川県ではうどん、
などを食べるようです。
また、島根県や熊本県ではとれたての麦を団子やまんじゅうにして食べる習慣もあるようです。
夏至の期間の雑節・七十二候は?
夏至の間には以下の雑節・七十二候があります。
七十二候
例年6月21日頃 乃東枯(なつかれくさかるる)
例年6月26日頃 菖蒲華(あやめはなさく)
例年7月1日頃 半夏生(はんげしょうず)
雑節
夏至から11日目 半夏生
乃東枯(なつかれくさかるる)
夏枯草の花が黒ずみ枯れたように見える頃。
「夏枯草」(かごそう)はうつぼ草の異名です。
冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に紫色の花穂が黒ずみ、枯れたように見えます。
この花穂は、昔から洋の東西を問わず生薬として利用されていたそう。
菖蒲華(あやめはなさく)
あやめの花が咲き始める頃です。
端午の節供に用いる菖蒲(しょうぶ)ではなく、花菖蒲のことです。
ちなみに「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句があります。
これは、どちらも素晴らしくて優劣つけがたいという意味で、昔からあやめが高く評価されていたことがうかがえます。
半夏生(はんげしょうず)
半夏が生え始める頃で田植えを終える目安とされました。
「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の異名。
首をもたげた蛇やかまきりのように見えるからすびしゃく。
草の色なので、注意深く見ていないと、気づかなそうです。
じつはこのからすびしゃくはサトイモ科の植物で、
島根でよくみかけるムカゴをつける植物なんです!
ムカゴご飯、初めて食べたときは衝撃でした。
食べたい。。。
半夏生(雑節)
夏至から11日目の7月2日頃から5日間を半夏生と呼びます。
昔から半夏生に入るまでに田植えを終わらせるものとされてきました。
また、ちょうど半夏生の頃に梅雨が明けます。
夏至を迎え、夏本番がやってくる!
半夏生の5日間は働くことを避け、天から毒が降るので井戸にふたをし、この日に採った野菜も食べてはいけないといわれました。
これは、田植えで疲れた身体を休めるための先人の知恵といえます。
暑さも本格化して疲れが溜まる時期ですので、適度に身体を休めて夏を迎えましょう!
この記事へのコメントはありません。