二十四節気 小寒

2020年1月6日は小寒|1年で最も寒くなる寒の入り

前回の二十四節気、冬至(とうじ)から約2週間経過すると、冬の5番目の暦、「小寒(しょうかん)」を迎えます。

本記事では、小寒の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!

▼二十四節気とは▼

1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。

二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。

中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬


小寒はいつ?小寒の特徴は?

2019年1月6日から1月21日に迎える「大寒(だいかん)」までの期間が小寒です。

 

お正月が明けるころ、1年でもっとも寒い「寒の時期」に入り、小寒の日を「寒の入り」とも言います。
※立春が「寒の明け」になります。

この日から寒中見舞いを出し始めます。

 

凍てつく寒さに打ち勝てば、迷いや煩悩から解放され、新しい道が開けると、昔から考えられてきました。

余計なものを払い落とし、自分を磨く季節でもあります。

 

七草粥

二十四節気 小寒 七草粥

その昔、人々はカゴを持ち、若菜を摘みました。

凍てつく大地から芽生える若菜には神の力が宿っていて、無病息災で冬を越せると信じられていました。

そこで、正月七日に「春の七草」(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた「七草粥」を食べる風習が生まれました。

季節の食材には人々の祈りや願いが込められていたんですね。

 

鏡開き

門松や正月飾りも7日まで。正月七日までを「松の内」と言います。

そして、11日は鏡餅を下げていただく日です。

神聖なものなので、刃物などで切ることは避けて、木槌などで叩いて割ります。

 

小寒の期間の七十二候は?

小寒の七十二候は以下の3つに分かれます。

七十二候

初侯:芹乃栄(せり すなわち さかう) : 芹がよく生育する
次候:水泉動(すいせん うごく) : 地中で凍った泉が動き始める
末侯:雉始雊(きじ はじめて なく) : 雄の雉が鳴き始める

初侯:芹乃栄(せり すなわち さかう) : 芹がよく生育する

二十四節気 小寒 セリ

春の七草の一つ、セリは冷たい水辺で育ちます。

競りあって育つことからセリと名付けられました。

奈良時代にはすでに食用として扱われていたことが古事記や万葉集に記録が残っています。

 

次候:水泉動(すいせん うごく) : 地中で凍った泉が動き始める

二十四節気 小寒

寒さが本格化するころですが、地中で凍っていた泉の水が溶けて動き出すころとも言われます。

日照時間は徐々に長くなり、目には見えずとも地中では陽気が生じ、春が近づいてきます。

 

末侯:雉始雊(きじ はじめて なく) : 雄の雉が鳴き始める

二十四節気 小寒 雉

雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃。

早春の発情期になると、オスは「ケーンケーン」と甲高く鋭い声で鳴いて縄張り宣言をします。

メスは全体的に茶褐色をしていますが、オスは目の周りに赤い肉腫があり、深緑色を主色とした長く華麗な羽をもっています。

キジは宮廷や貴族の間では非常に好まれ、雉子の切身を焼いて熱燗の清酒をかけた「御雉子 (おきじ)=雉子酒」は天皇が正月の祝いに用いたとされています。


 

1年で最も寒くなる寒の入りとなる小寒

二十四節気「小寒」と七十二候のご紹介でした。

冬至よりも寒さが厳しくなる時期だと言われますが、寒さを感じるとともに、少しの辛抱で春がやってきますね。

七草粥など、春の訪れを感じる季節の食材をいただいて、無病息災を願いましょう!

 

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