
鍛冶屋と料理(出雲市平田町)|素材を生かすイタリアンはまさに鍛冶職人のようだった
鍛冶屋と料理
その不思議なネーミングセンスは、一度聞いたら頭を離れない。
妻を始め、会社の同僚からも、
「夜は予約が一年先まで埋まっている」
だとか、
「ランチもあっという間に満席になる」
だとか、まるで都市伝説のように噂を聞いてきました。
先日、ついに足を運ぶ機会があったので、鍛冶屋と料理の魅力をご紹介したいと思います。
目次
鍛冶屋と料理は小さな町のレストラン
そもそもなんでこんな名前をつけたのだろうか?
公式サイトにはこのように書かれています。
僕の祖父は、出雲の鍛冶屋でした。
小さい頃、祖父の仕事を間近で見て、音を聞きながら、
その背中を眺めて育ちました。
料理人になり、イタリアに渡ったとき、
田舎にある小さなレストランで食べた一皿に衝撃を受けました。
シェフは、83歳のおばあさんでした。
僕はそこで住み込みで働かせてもらうことになりました。
出雲は、食べものがおいしい所です。
海、山、川、湖、田んぼ、畑。
生まれ育った故郷に帰り、祖父が残してくれた鍛冶屋で、
小さなレストランを始めることにしました。
なるほど、シェフのおじいさまが鍛冶屋とやっていて、その場所でイタリアンレストランをしているということなのか。
確かに、お店に入ると、鍛冶屋の面影がちらほらと。
まさに鍛冶工場であったであろう、天井や壁の雰囲気はそのままに、主張しすぎないシンプルな照明と空調がここちいい。
田舎の小さなレストランを彷彿とさせるような、会話が弾みそうな長テーブルとシェフの姿。
シェフはイタリアでこんな光景を見てきたのでしょうか?
奥にあるオーブン。
ピザはこちらの釜で2分半ほど焼き上げます。
焼きあがったらその場でカットして、すぐにテーブルに運ばれます。
シンプルで飾り気のない厨房から香ってくるピザの香り。
待っている間も鼻腔を刺激して、自然とワクワクとさせてくれるのです。
調理器具の数々が、どうしても鍛冶道具に見えてくるのは私だけでしょうか?
鍛冶屋と料理のメニュー
ランチメニューはいたってシンプルです。
- サラダ
- 5種類のピザ
- デザート
- ドリンク
のみです。
この日の季節のジェラートは広島県産ブラッドオレンジとココナッツでした。
色々と悩んだ挙句、今回はサラダとピザ2種をチョイスしてみました。
出雲産アスパラガスの窯焼き 1500円
さぁ、サラダがやってきました。
オーブンで炭火焼したアスパラガス。
なんといっても驚くべきはこの大きさ。
アスパラガスは大きければ大きいほど美味しいと聞いたことがあるのですが、このサイズはなかなかお目にかかったことがないです。
味付けはいたってシンプル。
オリーブオイルとふりかけられたチーズのみ。
断面はとってもみずみずしく、アスパラガスのほのかな甘さが口の中に広がります。
チーズのアクセントが程よく、シンプルなのに奥深い味わいでした。
素焼きと生ハム 1600円
続いてピザも焼きあがりました。
一枚目は素焼きと生ハム。
素焼きしたピザの上に生ハムとオリーブオイルだけ。
手に取ると分かります。
これは素材の旨味を味わう一品なんだと。
そして一切れ食べて気づくのです。
生ハムは生地を引き立ててくれていて、素焼きピザが主役だということに。
クアトロフォルマッジ 1400円
続いてやってきたのが、チーズ4種のクアトロフォルマッジ。
モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、パルメジャンレッジャーノ、そして、もう一つ、、、(ごめんなさいメモしきれなかった💦)
の4種のチーズがたっぷりと使われたピザ。
チーズが伸びる伸びる。
そんなチーズと黒胡椒が相まって、ピザの旨味との化学反応がおきます。
まるで鍛冶職人が金属を刀や包丁に変えていくように、シェフは小麦とチーズを奥深い一皿に変えてくれるのです。
お腹を満たして外を眺めると、
平田町の景色が心なしかイタリアの片田舎のように思えてくるのです。
あぁ、のどかだ。。。
鍛冶屋と料理の営業情報
鍛冶屋と料理 | |
---|---|
住所 |
〒691-0001 |
電話番号 | |
店休日 | 月曜日、日曜日 |
営業時間 | 11時30分~14時00分 18時00分~22時00分 (ディナーは完全予約制) |
決済方法 | 現金 |
駐車場 | 有 |
公式サイト SNS | http://www.kajiyatoryouri.com/about.html |
※上記は2020年4月時点の情報です。
営業時間は11時30分からですが、11時にはすでに満席になっています。
平日でしたが、12時45分に来たお客様は食材の都合でお断りされていました。
早めに到着されることをお勧めします。
鍛冶屋と料理へのアクセス
鍛冶屋と料理は、木綿街道で有名な出雲市平田町にあります。
場所が少し分かりづらいのですが、雲州平田駅の方から向かうと、
こちらの信号を左折します。
左折してすぐ右手の細い路地に入っていきます。
50メートルほど進むと、右手前方に赤い壁が見えてきます。
看板も何もないので見逃さないようお気をつけ下さい!
ちなみに駐車場はそのまま道になりにまっすぐ。
左にカーブしていった先の突き当たり左折してすぐです。
もし、この駐車場がいっぱいだったら、後方に見える平田小学校の体育館の駐車スペースを利用しましょう。
鍛冶屋と料理は素材の味をとことん追求したイタリアンレストランだった
今回、シンプルなピザやサラダを味わうことで、素朴なイタリアンの素晴らしさを体験するきっかけとなりました。
「素材の持つ勢いがそのまま伝わるような出雲の風景が浮かんでくるような料理を作りたい」
そんなシェフの思いが、お皿の上からほとばしってくるような、ランチタイムを経験させていただきました。
ぜひ一度、シンプルだけど奥深いイタリアン体験をしてみてください!
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