2019年12月22日は冬至|昼が一番短くなり、新年を迎える時期
前回の二十四節気、大雪(たいせつ)から約2週間経過すると、冬の4番目の暦、「冬至(とうじ)」を迎えます。
本記事では、冬至の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!
▼二十四節気とは▼
1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。
二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。
中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬
目次
冬至はいつ?冬至の特徴は?
2019年12月22日から1月6日に迎える「小寒(しょうかん)」までの期間が冬至です。
一年で一番昼の時間が短くなる日。
街も山々も早くに日が傾いていきます。
良くないことが続いた後、幸運に転じることを「一陽来福」といいます。
冬至を境に日が長くなることから、昔の人々は冬至を冬のどん底として、ここから太陽の光が復活して春に向かうと考えていました。
これからが寒さの本番で、いよいよ底冷えの季節です。
冬至に食べるかぼちゃ
江戸時代から冬至にかぼちゃを食べる風習があったようです。
かぼちゃはとても栄養価が高く、カロテンやビタミン類が豊富なため、免疫力を高めてくれます。
脳卒中やしもやけ、風邪にならないと言われており、昔の人もかぼちゃが健康にいいということをわかっていたようです。
保存の技術もなかった江戸時代には、長く保存できるかぼちゃは非常に重宝されていました。
冬至には「ん」のつく食べ物を食べると幸運を得られると伝えられており、別名「なんきん」であるかぼちゃは演技のいい食べ物と考えられました。
この他にも、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかんなどが冬至に食べられます。
冬至風呂 ゆず湯
冬至には湯船にゆずを浮かべ、ゆず湯を楽しみます。
古くには冬至(とうじ)には湯治(とうじ)という意味もあったようで、香りや薬効で体を清める禊の意味を持つゆずをお風呂に入れる習慣がありました。
なぜゆずなのか? は諸説ありますが、ゆずの木自体が、寿命が長く、虫や病気に強いことから、無病息災という願いを込めていたというのが有力な説です。
1月1日 元旦
一年の計は元旦にあり、と日本人はお正月をことのほか大切にしてきました。
お正月は新年の神様、年神様をお迎えし、幸運を授けていただく大切な日とされていました。
年神様が降りてこられる目印を立てたり、神聖な場所を作ったり、お供え物をしてそれぞれの家にお迎えします。
冬至の期間の七十二候は?
冬至の七十二候は以下の3つに分かれます。
七十二候
初侯:乃東生(なつかれくさ しょうず) : 夏枯草が芽を出す
次候:麋角解(びかく げす) : 大鹿が角を落とす
末侯:雪下出麦(ゆきわりて むぎ のびる) : 雪の下で麦が芽を出す
初侯:乃東生(なつかれくさ しょうず) : 夏枯草が芽を出す
麋が角を落とす、という意味ですが、この「麋」とは大鹿のことで、「なれしか」というトナカイの一種の大鹿、またはヘラジカのことだとされています。
メスの鹿には角が生えませんが、オスの鹿の角は年に一度、冬に根元から自然に取れて、春には新しい角に生え変わります。
末侯:雪下出麦(ゆきわりて むぎ のびる) : 雪の下で麦が芽を出す
麦は越年草。
秋に種をまいて、翌年の6月頃、麦畑は黄金色に染まって収穫のときを迎えます。
末侯のこの時期には暖かい春をじっと待っている麦が、降り積もった雪の下から芽を出す頃と言われています。
ちなみに、冬にはせっかく芽吹いた芽を踏む「麦踏み」をします。
これは日本独特の風習で、霜柱による土壌の浮きを防いで根張りをよくするため、また、麦の伸び過ぎを抑えて穂の出方を均しくするために行うそうです。
もっとも短くなった昼が、徐々に長くなっていく冬至
二十四節気「冬至」と七十二候のご紹介でした。
徐々に昼が長くなり、新年を迎える季節ですが、底冷えには十分に気をつけましょう!
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