2020年2月19日は雨水|雪が溶け始め、雨へと変わる
前回の二十四節気、立春から約2週間経過すると、新たな季節でもある春の二番目の暦、「雨水(うすい)」を迎えます。
本記事では、雨水の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!
▼二十四節気とは▼
1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。
二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。
中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬
目次
雨水はいつからいつまで? 雨水の特徴は?
2019年2月19日から3月5日に迎える「啓蟄(けいちつ)」までの期間が雨水です。
雨水(うすい)は降る雪が雨へと変わり、雪が溶け始める頃です。
ゆっくりと雪が溶け出して、田畑を潤し、農作業を始める時期。
綺麗に咲く梅の花を目にするようになり、いよいよ「春」のにおいが立ち込めてきます。
手紙での時候の挨拶は、
「雨水の候」
が、「雪が雨に変わり、草木が芽吹き始める季節になりましたね」という意味で使われます。
春一番
立春から春分までの間に吹く風速8メートル以上の強い南風のことを、春一番と呼びます。
日本海を通過する低気圧に、南からの暖かい空気が流れ込んだもので、この風が吹くと気温が上がって、急に春のような陽気になります。
その後、春二番、春三番と吹き、季節は本格的な春を迎えます。
三寒四温
暖かい日が続いて、安心していると、また寒さがぶり返して冬に逆戻り。
このように寒暖が繰り返される現象を三寒四温といいます。
しかし、一進一退を繰り返す寒気も、春一番の後は一雨ごとに日本の上空から押しやられ、どんどん春めいてきます。
雨水の期間の七十二候は?
雨水の七十二候は以下の3つに分かれます。
七十二候
初侯:土脈潤起(どみゃくうるおいおこる)
次候:霞始靆(かすみはじめてたなびく)
末侯:草木萌動(そうもくもえうごく)
初侯:土脈潤起(どみゃくうるおいおこる)
雪に代わって、しっとりした春の雨が降り始め、冷たく締まっていた土を徐々に潤します。
土の中で眠っていた動物たちが目覚めるのももうすぐです。
次候:霞始靆(かすみはじめてたなびく)
春になると大気中に水滴や細かな塵が増え、霧やもやのために遠くの山や景色がぼやけて見えることがあります。
また、煙や雲が上に上がらずたなびいたように見えることもあり、こうした現象のことを「霞」と呼んできました。
歳時記では、霧は秋の季語、春に出る霧のことを霞と呼び、夜の霧は朧(おぼろ)と呼ぶようです。
末侯:草木萌動(そうもくもえうごく)
春の訪れを感じ、土の中や枝々から新しい命が芽生え始めます。
山々がみずみずしい緑一色に覆われるのはもう少し先になりますが、足元や庭木の先にほんのりと色づいた芽を見つけることができるでしょう。
自然から春の訪れを感じ始める時期「雨水」
二十四節気「雨水」と七十二候のご紹介でした。
寒さがほんの少し和らぐのを感じる時期です。
冬の間降っていた雪が雨へと変わり、川や池の氷も溶けて水になっていきます。
五感で自然の春を感じてみましょう!
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