2020年3月20日は春分|昼夜の長さが逆転し、本格的な春がやってくる
前回の二十四節気、啓蟄から約2週間経過すると、新たな季節でもある春の四番目の暦、「春分(しゅんぶん)」を迎えます。
本記事では、春分の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!
▼二十四節気とは▼
1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。
二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。
中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬
目次
春分はいつからいつまで? 春分の特徴は?
2020年3月20日から4月4日に迎える「清明(せいめい)」までの期間が春分です。
春分は秋分と同様、昼と夜の長さが同じになり、徐々に長くなっていく昼。
立春から暦では春となっていますが、地域によっては雪が降ったりとまだまだ冬の寒さが残っていましたが、いよいよ本格的な春が到来します。
自然を見渡せば、桜の開花を感じ、学校や職場では送別や転居など、生活面での変化も大きい時期といえましょう。
手紙での時候の挨拶は、
「春分の候」(いよいよ春分を迎え)
「春暖の候」(春の暖かさを感じる時期)
「春陽の候」(春の日差しを感じる時期)
「仲春の候」(春も折り返しの時期)
といった表現が使われます。
春分の期間の七十二候は?
春分の七十二候は以下の3つに分かれます。
七十二候
初侯:雀始巣(すずめはじめてすくう)
次候:桜始開(さくらはじめてひらく)
末侯:雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
初侯:雀始巣(すずめはじめてすくう)
遠い昔から日本人にとってなじみ深い身近な小鳥、雀が巣を作り始める頃です。
田畑では農作物を荒らすこともあるため、案山子が据え付けらていましたが、現在は、雀を見かけることが減ってきています。
案山子とともに、田舎やふるさとをイメージする懐かしい光景となってしまったかもしれませんね。
次候:桜始開(さくらはじめてひらく)
桜前線が北上し、日本の春の風物詩ともいえる桜のシーズンの到来。
日本全国で、お花見のイベントが企画され、歓送迎会の時期と重なり、お酒を酌み交わすシーンが増える時期ですね。
末侯:雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
桜の盛りが過ぎたころ、冬の間はおとなしかった雷が遠くの空で鳴り始めます。
春の雷の特徴は、寒冷前線の通過によるものが多いこと。
よって、時には雹を降らせて、作物に被害を与えることもしばしば。
まれにこの時期に雪がみられることもあり、安定しないお天気が続きます。
気候も気分も新たな季節を感じる時期「春分」
二十四節気「春分」と七十二候のご紹介でした。
自然だけでなく、生活面でも終わりと始まりを感じる時期となりました。
こんな時期に寒さから暖かさを感じに、お出かけをしてみてはいかがでしょうか?
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