2020年4月4日は清明|桜が満開を迎え、新年度の活動が始まる時期
前回の二十四節気、春分から約2週間経過すると、新たな季節でもある春の5番目の暦、「晴明(せいめい)」を迎えます。
本記事では、晴明の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!
▼二十四節気とは▼
1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。
二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。
中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬
目次
晴明はいつからいつまで? 清明の特徴は?
2020年4月4日から4月19日に迎える「耕雨(こうう)」までの期間が晴明です。
清明は桜が満開を迎える頃。
外を歩けば、春の景色が広がり、学校や職場で新たな環境を迎えることが多いことと思います。
江戸時代に書かれた『暦便覧』という本では、清明の季節を、
「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」
と紹介されていて、
「空気がすみ、太陽の光は全てを明るく照らし、はっきり鮮やかに見える頃」
という意味で、清浄明潔という言葉が「晴明」の語源になっています。
大地も空も清々しい様子という意味を持つ晴明の頃には、時候の挨拶として、
- 春暖の候、春もたけなわとなりました
- 花冷えが続く今日このごろ
- 桜の花も美しく咲きそろい、道行く人の顔も朗らかです
といった表現が使われます。
晴明の期間の七十二候は?
晴明の七十二候は以下の3つに分かれます。
七十二候
初侯:玄鳥至(つばめ いたる)
次候:鴻雁北(こうがん きたす)
末侯:虹始見(にじ はじめて あらわる)
初侯:玄鳥至(つばめ いたる)
ツバメが南からやってくる頃です。
ツバメは他の多くの鳥と違い、空中で虫を捕食します。
秋になると虫が多くなる南方へと移動したツバメが戻ってくるのです。
次候:鴻雁北(こうがん きたす)
日本に戻ってきたツバメと対照的に、雁が北へと帰っていきます。
寒さが厳しくなる冬に日本へやってきて、春には子育てのために北へ帰っていく鳥を「冬鳥」と呼びます。
末侯:虹始見(にじ はじめて あらわる)
「虹」は夏の季語ですが、「初虹」はその年初めての虹をさしています。
春はまだ陽の光が弱く、淡い虹がおおいですが、それもまた趣があります。
晴明|人も動物も自然も、新生活の始まりの時期
二十四節気「晴明」と七十二候のご紹介でした。
気温も春らしさ、むしろ暖かさを感じる時期となります。
新たな生活が始まる方も多いと思いますが、今一度、自然の変化を感じるこころのゆとりを持ちたいものですね!
この記事へのコメントはありません。