2019年11月22日は小雪|雪の便りが聞こえてくる時期
前回の二十四節気、立冬(りっとう)から約2週間経過すると、冬の2番目の暦、「小雪(しょうせつ)」を迎えます。
本記事では、小雪の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!
▼二十四節気とは▼
1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。
二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。
中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬
目次
小雪はいつ?小雪の特徴は?
2019年11月22日から12月7日に迎える「大雪(たいせつ)」までの期間が小雪です。
この時期になると、北国では雪の便りが聞こえてきます。
雪が降る、といってもさほどの量ではないため、「小雪」と呼ぶようになりました。
また、小雪を迎えると、そろそろお歳暮の準備をする時期。
手紙などの時候の挨拶では、
「小雪を迎えても穏やかな天候が、、、」
「小雪の候、貴社におかれましても、、、」
などと使用されます。
勤労感謝の日
11月23日の国民の祝日。
「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨として、1948年に制定されました。
古くから神々に五穀の収穫を祝う習慣のあった農業国である日本。
かつて収穫物に感謝する大事な行事として新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)を行っていました。
戦後GHQの政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で、改めて制定されたのが勤労感謝の日です。
立冬の期間の七十二候は?
立冬の七十二候は以下の3つに分かれます。
七十二候
初候:虹蔵不見(にじ かくれて みえず)
次候:朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)
末侯:橘始黄(たちばな はじめて きばむ)
初侯:虹蔵不見(にじ かくれて みえず)
小雪の初候は、虹が見かけなくなる頃という意味で、清明の末侯「虹始見 (にじはじめてあらわる)」と対になった候です。
虹は空気中の水滴に太陽の光が当たって反射してできるものなので、雨も少なく乾燥するこの時期には虹が見られなくなります。
次侯:朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)
朔風とは北風のことで、ここでは木枯しを表します。
冷たい北風が強くなります、と天気予報で言われる時期です。
北風によって、色づいた紅葉の木々は木の葉が散って、冬模様へと変わっていき、地面にはふかふかの落ち葉が敷きつめられる、そんな冬景色が見られるでしょう。
末侯:橘始黄(たちばな はじめて きばむ)
橘とは古くから日本に自生していた「ヤマトタチバナ」のことですが、古くは柑橘類を総称して橘と言っていました。
常緑植物であることから「永遠」を意味する植物。
不老不死の実と考えられており、文化勲章のデザインにも採用されています。
小雪は雪の便りが聞こえる時期。
二十四節気「小雪」と七十二候のご紹介でした。
冬景色へと変わっていく時期です。
冬の備えをしっかりしておきましょう!
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