2020年1月20日は大寒

2020年1月20日は大寒|1年で最も寒さがきつくなる時季

前回の二十四節気、小寒(しょうかん)から約2週間経過すると、冬の5番目の暦、「大寒(だいかん)」を迎えます。

本記事では、大寒の特徴やさらに細かい暦「七十二候」についても解説します!

▼二十四節気とは▼

1年を24分割して、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けたもので、中国の戦国時代の頃に作られた。月の動きをもとにした太陰暦では毎年季節のずれが生じるため、季節を春夏秋冬のように太陽の位置で区分した。

二十四節気には12の節気と、12の中気があり、別で72分割した細かい暦:七十二候、また日本の風土に合わせた暦として雑節がある。

中気で有名なものは、二至二分(にしにぶん):夏至、冬至、春分、秋分
節気で有名なものは、四立(しりゅう):立春、立夏、立秋、立冬


大寒はいつ?大寒の特徴は?

2019年1月6日から2月4日に迎える「立春(りっしゅん)」までの期間が大寒。

寒の入りを迎えた小寒からさらに寒さが厳しく、一年でもっとも寒くなる時季です。

 

寒仕込み

寒天や酒、味噌など、寒気を利用した食べ物を仕込むこと。

寒の内の間に組んだお水は寒の水と呼ばれ、雑菌も少なく、体によいとされてきました。

また、冬季保存にも向いており、寒の水を使用した味噌、醤油、酒は腐らないと言われています。

特に、寒の入りから9日目に汲んだ寒九の水は、薬になるとまで言われていて、酒作りに利用されています。

 

寒みそぎ

最も寒い時季ということで、大寒には寒稽古や寒修行が各地で行われます

白糸寒みそぎ

引用:いこいこ糸島

福島県糸島市で行われる白糸寒みそぎは特に有名。

糸島市白糸の熊野神社そばの川付川では、締め込み姿の男衆が川に肩まで浸かって身を清め、大声をあげながら水をかけ合います。

室町時代の山伏たちの荒行が起源だと言われています。

 

節分

節分

節分といえば、2月3日をイメージするかと思いますが、本来の意味は立春、立夏、立秋、立冬の前の日のこと。

室町時代から春の節分が重視されるようになり、節分といえば立春の前日を指すようになりました。

では、なぜ節分に豆を撒くのでしょうか?

これは季節の変わり目には悪い鬼が出てくるという中国の考え方からきています。

「悪鬼を摩滅(まめつ)する」から語呂合わせで、「鬼は外!服は内!」とまめを撒くようになったそうです。

 

大寒の期間の七十二候は?

大寒の七十二候は以下の3つに分かれます。

七十二候

初侯:款冬華(ふきのはな さく) : 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す

次候:水沢腹堅(さわみず こおりつめる) : 沢に氷が厚く張りつめる

末侯:鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく) : 鶏が卵を産み始める

 

初侯:款冬華(ふきのはな さく)

款冬華(ふきのはな さく)

凍てつく地面の中から、ふきのとうの黄色い蕾が顔を出します。

款冬はフキのことで、その花茎をふきのとうと呼びます。

「春には苦みを盛れ」と昔から言われますが、苦みにこそ、冬から春の体に変わるメカニズムをスムーズにする働きがあるからです。

冬眠から目覚めたクマが最初に口にするのはふきのとうだそうです。

 

寒さが本格化していても、草花は春の準備を始めていますね。

 

次候:水沢腹堅(さわみず こおりつめる)

水沢腹堅(さわみず こおりつめる)

沢の水さえ凍って厚く張り詰めるほど寒くなります。

1年の最低気温が記録されることが多い時季。

ちなみに旭川で観測された-41℃が日本での過去最低気温です。

 

末侯:鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく

末侯:

春を感じた鶏たちが卵を産み始めます。

自然に育てられた鶏は、日照時間が長くなるにつれて産卵率が上がっていくため、春から夏にかけて卵を多く産みます。

今では年中食べられる鶏の卵も、昔の人は季節が限られていて貴重に扱っていたことでしょう。


 

1年で最も寒くなる寒の入りとなる大寒

二十四節気「大寒」と七十二候のご紹介でした。

最も寒くなる一方、草木や動物から春の訪れを感じる時季でもあります。

季節の移り変わりを五感で味わってみましょう。

 

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